バイクの面白さ①

(注)はじめに:本記事ではバイクに乗った話はまだ出てきません笑(えぇ...)。バイクに乗る前の経験が僕のバイクライフに非常に大きな影響を与えているのでどうしても分量が多くなってしまいます。それをご了承のうえでお楽しみいただける方はゆっくりしていってね

僕はいま村上春樹の小説「村上ラヂオ」を読んでいます。この本は村上春樹の日常を村上自身の独特な世界観で考察するエッセイなのですが、「高級レストランに行ったら隣の席の人がパスタをすする音に興ざめした」「猫にお手を教えるのはいかがなものか」「ウナギが好き」などのちょっとしたゆるゆるしたお話で魅了されます。このエッセイに刺激されて僕も身近なことについて感じたことを僕の言葉で語ってみたくなったので久しぶりにこのブログを書いてみることにします。今回は僕がずっとはまっているバイクについての面白さについて語ってみたいと思います。

高校生の時なんかはバイクになんの興味も持っていませんでした。親世代の影響か、不良の乗り物というイメージさえありました(母の話によると学校の校舎の中に扉をぶち壊してバイクのまま入ってきた不良がいたそうな笑)。それに自動車全般に言えることですが、運転操作を失敗すれば他者に危害を与えることになるし、自分も危険にさらされます。都会では公共交通機関が発達してるので自家用車の必要性は薄いし、旅行も青春18きっぷを使った鉄道旅行であまり不便を感じていませんでした。もっとも、僕の旅行スタイルは基本ずっと電車に乗って車窓を眺めて各地でおいしいものを食べ、綺麗な景色を見に行くという「移動時間」を重視するもので(このスタイルが後々バイクでの旅行スタイルに効いてきます笑)、一般の人の想像する観光地を転々として友達と思い出を作るような旅行とはだいぶ異なるからかもしれませんが。しかし山梨にある僕が大好きな温泉であるほったらかし温泉に行った時には少し困りましたね、バスがほぼないので山梨市駅から1時間ほど歩かなければなりません...それを除いてはあまり旅行での交通手段については困ってませんでした。

初めて、そして最もバイクに魅了されたのは大学1年生の春休みにアニメゆるキャン△2第9話を見たときでした。登場人物の主人公である志摩リンが原付で伊豆にキャンプに行く日の早朝、前日から志摩家に泊まっていたバイク乗りのリンのおじいちゃんと一緒に途中のコンビニまで走るシーンがあります。冬の早朝の凍りそうな寒さのなかの白い吐息に体がひきしまり、静まり返った世界に鳴り響くキュルキュルキュルドゥルンドッドッドッド...というエンジン始動音にこれからの旅の楽しい予感を感じ、二人で夜明け前の澄んだ空気の本栖湖の前を富士山を横目に走る...これを見た瞬間に僕はバイクにはまってしまったのです。

なんとかしてバイクに乗りたい!!!でも流石に高すぎてバイトじゃ無理、大学の勉強にも集中したいし...親にバイク欲しいと懇願してみましたが「事故ったら死ぬからダメ」と一蹴されました。まぁそりゃそうだよな。なのでとりあえず自転車に乗ることにしました。体力がどれくらいもつか分からなかったのでまずは自宅から5kmほどの公園へ。小学生の時に自転車で片道30km走って江の島まで行ったことがあったのでとりあえずこれを目標に、一回の輪行(自転車で出かけること)ごとに片道5km増やして練習しました。これがめちゃくちゃ楽しい!たった5km先の公園でも、自転車で行っただけで途中で寄ったコンビニでもちもちドーナツとコーヒーを食べるのがめちゃくちゃ楽しいんです。3~4月の厳冬期から少し寒さが和らいできたころに自転車をこいで火照った体で風を切る快感もどうしようもなく心地よいです。そんなこんなで楽しんでいたところあっという間に片道30kmに達し、江の島に行くのもそれほど苦ではなくなりました。頑張って自分の力で海を見る達成感!めちゃくちゃいいです。目標を達成してしまった僕は、さらなる欲望を抱くことになります。

次はお泊りツーリングだ!今までの輪行は全て日帰りでした。ゆるキャン△でもリンは1期第1話で自転車キャンプしています。俺だってできらぁ!ということでとりあえずキャンプではなく快活クラブで泊まってみることにしました。まずは小田原に行ってみました。これがマジで楽しかった!普段の風を切る心地よさに加えて泊まることができるので行動範囲が広く、いくつか観光地を巡ることができました。例えば大磯の海がきれいに見える公園にある茶室で抹茶を飲んだり、小田原城に行ったり、小田原の海で夕陽を見たり、宿の近くのスーパー銭湯で23時まで温泉、サウナ、食事処で50km走破した疲れをいやしたり...もうマジで最高だった。

そろそろ書き疲れたので、気が向けば次回「バイクの面白さ②」に続きます。バイクの話をしようと思ったのにバイクが出てこなくてすいません笑笑。バイクに乗る前の経験が僕のバイクライフに非常に大きな影響を与えているのでどうしても分量が多くなってしまいます。次回の記事でも恐らくバイクを買って所有するところまでは書けないと思います笑笑。お楽しみいただけたなら幸いです!次回もお楽しみに!!